【クラシックギター】初心者向けの楽器の選び方はこれ‼

【クラシックギター】初心者向けの楽器の選び方はこれ‼

こんにちは、小森です。

突然ですが、クラシックギター初心者のみなさん‼
新しい楽器を買うときどうやって選ぶか迷いませんか?

買ってみたはいいものの自分の希望に合っていないものを選んでしまうと大変ですよね。

「クラシックギターに興味があって始めてみたい!」
「部活で使う楽器を探しているけど何を選んだらいいかわからない…」

この記事では、初心者の方が新しい楽器を買うときに
最低限気を付けるべきポイントを解説しています。
新しい楽器を買いたいと思っているクラシックギター初心者の皆さんはぜひこの記事を参考にしていただければと思います。

単板の楽器を選ぶ

これが一番大事です。単板の楽器を選びましょう。
プロや上手な人が使っているギターは大体が単板の楽器です。

単板って何?

単板とは、表板、横板、裏板が1枚の板で張り合わせてできているものを指します。

単板とは別に合板の楽器もあります。
合板とは、複数の木材を張り合わせてできたものを指します。

単板の楽器を選ぶことによって、合板よりも豊かな響きを得ることができます。
イメージしてもらえばわかると思うのですが、
厚さ4㎜の定規をはじくのと、2㎜の定規を2枚重ねてはじくのでは、4㎜のものをはじいたほうが振動しやすそうじゃないですか?そんな感じです。

ギターも単板のほうが振動しやすいので、豊かな響きや音色の変化をつけやすくなります。

初心者の向けのギターは大体が合板なんです。
なぜかというと、合板の楽器は単板よりも制作コストがかからず、安価に量産しやすいためです。

ですが、比較的安価でも単板で作られている楽器もあるので、
初心者でもできるだけ表板、横板、裏板がすべて単板で作られた
オール単板のギターを選んだほうが楽しめると思います。

単板か合板かなんてわかるの?

実は、合板かどうかはわかるんです。
裏板の中心に添え木が入っているかどうかで判断できます。

ギターには穴が開いてますよね。
その穴はサウンドホールというんですが、そこから覗いてみると単板のものはラベルが張ってある位置に縦に一本添え木が入っています。
単板の楽器は一枚の木材でできているので、強度を添え木で追加する必要があるんですよね。

なので、添え木が入っていたら単板である可能性が高くなります。
がしかし、合板のものにも単板風に見せるために添え木が入っている場合があるんですよね…

なので、

  • 裏板の真ん中に添え木が入っていないギターはほぼ合板なので避ける
  • 添え木が入ってるギターでも合板の場合がある
  • なので添え木が入ってるギターを選び、店員や教室の先生に確認してみる

という感じで選ぶのがおすすめですね。

ネットで買う場合

「いや、ネットで買うからだれにも確認できないんだけど…」
という方もいると思います。

そういう場合、ほしいギターの型番を検索して、ホームページ等で材質を確認しましょう。

その材質の詳細を書いている部分に
Solid ○○/○○単板と書いてあったらほぼ大丈夫です。

多くの場合、表板(Top)、横板(Side)、裏板(Back)の三つが書いているはずなので、
各部分でSolid ○○/○○単板と書いているかを確認しましょう。

全単板やオール単板と書いてあったら大丈夫です。

注意したいのが、
表板(Top)だけが単板になっているものもありますので、
横板(Side)、裏板(Back)も単板になっているかを必ず確認しましょう。

スケールは体にあったものを

ギターを買ってみたはいいものの、サイズが大きすぎて抑えることができないということをよく耳にします。こうしたことが起こらないようにするためにはスケールに注意して選ぶことが大切です。

スケールって何?

スケールとは、弦長(弦の長さ)によってあらわされる単位のことです。

弦長が大きくなるほど指板(左手で抑える部分)の大きさも大きくなるので、
その分手が大きくないと抑えるのが比較的大変になります。

どのスケールのものがいいの?

「自分の体に合ったものを」とは言ってもどう選んだらいいかわかりませんよね。

一般的なクラシックギターは650mm、ショートスケールと呼ばれるものだと630mmの場合が多いですが、650mmのギターって日本人だと大きく感じる人がほとんどだと思います。

なぜなら、ギターのサイズは西洋人の体格に合うように作られており、日本人とは体格がかなり違うからです。大きく感じるのも当然です。

なので、自分の身長でしっかりと弾けるか不安だという方は
ショートスケールの630㎜、または640㎜のものから始めてみてはいかかでしょうか。

ただ、ショートスケールのギターは種類が少なく、今後クラシックギターを本格的にやりたいと考えている方は初めから種類の多い650mmのギターを選ぶのも一つの手だと思います。(私も650mmのものを使っています。)

例えばギター界のミューズ、朴葵姫さんは実際に見るとめちゃくちゃ手が小さいですが、
この動画で使用しているRobert S. Ruck (2006) は650㎜です。

650㎜でも弾けないというわけでは全然ないです。

しかし、同じ650㎜のものでも製作所によって感覚はかなり違いますので、
可能であれば実際に店舗に行って試奏し、確認してみるのがいいと思います。

ペグのパーツがしっかりしているものを選ぶ

最後に、ペグ(糸巻部分)がスムーズに動くものを選びましょう。

安価のギターは、新品でもペグの調子が悪いものがあります。
いくつかの楽器を試せるのであれば、その中でもガタガタせずにペグが動くものを選ぶのがよいと思います。

自分の納得する楽器を選ぼう

色々書きましたが、最終的には自分がとくめく楽器を見つけるのが一番大切だと思います。
なにより楽器の購入は一大イベントですので、この記事を参考に納得する楽器を選んでくださいね‼

いい楽器を選んで、楽しいクラシックギターライフを送りましょう‼

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管理人・ライター

坂口

2000年、北海道生まれ。

北海道大学入学後、北海道大学チルコロ・マンドリニスティコ「アウロラ」に入部したことをきっかけに、マンドリン、クラシック音楽を本格的に始めました。マンドリン、クラシックギターを吉住和倫に師事。

アウロラの第98代コンサートマスターとして、またマンドリンアンサンブル・リデアなどで活動後、現在は札幌市内のマンドリンオーケストラであるフィラルモニカ・マンドリーニ・アルバ・サッポロにて演奏しています。

マンドリンやギターのメディア運営を通じて、音楽の面白さを伝えていきます。

ライター

小森

2000年、静岡生まれ。

16歳でクラシックギターを始め、北海道大学入学後、北海道大学チルコロ・マンドリニスティコ「アウロラ」に入部。アウロラ98代ギタートップ。
クラシックギターを深澤太一氏、吉住和倫氏に師事。これまでに大萩康司氏、菅沼聖隆氏、小暮浩史氏のマスタークラスを受講。2020年北海道アマチュアギターコンペティション6位、2021年同大会5位。

マンドリンアンサンブル・リデアで活動後、フィラルモニカ・マンドリーニ・アルバ・サッポロにて演奏しています。